コミュニケーションが苦手|みずはらクリニック|近鉄大久保駅前の児童精神科・精神科・心療内科

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コミュニケーションが苦手

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コミュニケーションが苦手

コミュニケーションが苦手

 コミュニケーションが苦手であることも、受診を考えるきっかけになることが多い特性です。友達とうまくコミュニケーションを取るためには、色々な能力が必要になります。言葉を理解する力、相手の表情を読み取る力、文脈を理解する力、相手の気持ちを慮る力、適度に距離を取ったり間合いを考えたりする力など、色々な能力を総動員して「普通の」コミュニケーションをようやく取ることができます。

 ADHDの特性があるこどもは、自分の思ったことをすぐに言いたくなってしまうので、まだ相手が喋っているのに、自分が喋り出してしまいます。相手の気持ちがわかっていないわけではないのですが、喋りたい気持ちを抑えることができません。一方で自閉スペクトラム症の特性のあるこどもは、相手の気持ちが理解しにくく、自分の興味のあることばかりを悪気なく話してしまうため、うまく相手と会話のキャッチボールができなくなってしまうことがあります。

 よく「空気が読めない」という表現がつかわれることがありますが、「空気が読めない」場合は、自閉スペクトラム症のように相手の気持ちを理解すること自体が難しい場合と、ADHDのように相手の気持ちはわかっているものの、自分の衝動を抑えきれない場合とがあり、実は背景にある特性が違うことがあるので、注意が必要です。そして実際に多いのは、そのどちらかというよりも、どちらの特性も少しずつ持っていて、そのせいで「空気が読めない」ということもよくあります。

 また、不安の強いこどもは、自分が話をすると相手はどう思うだろうか、変に思われないだろうかと心配になってしまって、言いたいことが言えなかったり、コミュニケーション自体を避けたりすることがあります。特に不安が強いタイプのこどもは、選択緘黙(場面緘黙)といって、家族や家など、慣れて安心できる相手とは話ができるけれど、知らない人や集団の中、学校などでは言葉を話すことができないといった症状になることもあります。こういった場合は、無理に喋らせようとするのではなく、筆談でのコミュニケーションが可能なら使えるようにしてあげたり、ある程度本人が考えそうなことをこちらから伝えてあげて、うなずいたり首を振ったりすることでコミュニケーションを取ったりするなど、「この人と話すときには喋らないといけないようなことになる」といった不安を本人に抱かせないように注意しながら支援をしてあげる必要があります。

 コミュニケーションの苦手さについては、放課後等デイサービスでソーシャルスキルトレーニング(SST)という、コミュニケーションの練習プログラムを提供しているところもあります。そういった福祉サービスを利用することも役に立ちます。