不安になりやすい・こだわりが強い|みずはらクリニック|近鉄大久保駅前の児童精神科・精神科・心療内科

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不安になりやすい・こだわりが強い

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不安になりやすい・こだわりが強い

不安になりやすい・こだわりが強い

 こどもも大人も、とても不安になりやすいタイプと、全然平気で気にしないタイプ、その間のタイプがあり、不安の感じやすさの程度は人それぞれです。不安になること自体は普通のことであり症状ではないのですが、中には学校や家庭での生活に支障をきたしてしまうくらい、不安になりやすいこどもがいます。特に対人関係で不安を強く感じるタイプのこどもは多く、不登校の原因になっていることがあります。対人関係だけではなく、学校自体に恐怖感があったり、学校はダメだけれども買い物等にはいけるこどももいれば、家から出ること自体が不安で難しいこどももいます。

 すこし違ったタイプの不安として、何かにつけて確認をしなければ不安というものもあります。家の鍵がちゃんと閉まっているか寝る前に何度も確認する、電気の消し忘れや水道の締め忘れがないか気になってなかなか眠れない、手にばい菌がついたんじゃないかと不安になって何度も手を洗ったりアルコール消毒をしたりするといったようなもので、「そんなことしなくても大丈夫」と頭ではわかっているけど、やらないとすごく不安になるのでどうしてもやってしまうというものです。こういった症状は「強迫症状」と呼ばれます。

 他にも、急に「自分がこのまま死んでしまうんじゃないか」と思うくらい強い不安感と動悸や発汗などの症状を伴う「パニック発作」が起きてしまう、パニック障害と呼ばれるものもあります。こういった発作を経験した人は、「またあの発作が起こったらどうしよう」と、発作自体に不安になって、「外に出るのはやめておこう」とか「電車だとすぐに降りられないから電車には乗れない」など、行動に支障を来すようになることもあります。

 こどもの場合、こういった不安症状があっても、成長とともに薄れていったり治ってしまうことが大半なので、あまり心配し過ぎることはありませんが、なかには不安のせいで学校に行くのが難しくなって、不登校になってしまうこどももいます。こういった場合で、特に強迫症状が強く、強迫性障害の診断がつくこどもには、脳のセロトニンという物質を働きやすくするお薬がよく効くこともあります。少しでも不安になりやすい特性をやわらげてあげることで、学校に行くことができるようになり、だんだんその環境に慣れる機会が得られたことで、お薬がなくても不安なく通えるようになることもしばしば経験します。

 また、こどもの困った症状として、こだわりが強いということもあります。先に説明した強迫症状は、少しこだわりに近い症状ですが、特に自閉スペクトラム症のこどもはこだわりが強いという特性があります。何事もいつも通りが安心で、少しでも変わったことがあると、とても嫌な気持ちになったり、不安に感じたりしてしまいます。そのせいで、まだ幼いこどもの場合は機嫌が悪くなってかんしゃくを起こしたりすることもあります。もう少し大きいこどもの場合は、変化の多いような環境や、先の読めない集団での活動を避けたり、安心できる自分だけの世界に没頭したりするようになります。柔軟性が乏しいという意味では、社会生活において困ってしまうことが多いのですが、一方でそのこだわりの強さから、人にはまねできないほど一つのことを集中して極めたり、他の人が思いつかないような発想をしたりすることもあります。