はじめまして、児童精神科・精神科・心療内科として、2023年10月2日に開院いたしました、みずはらクリニック院長 水原 祐起(みずはら ゆうき)です。
私はこれまで大学病院や公立の医療機関で、主に児童から青年期の方を専門的に診療してきました。特に現在も非常勤として勤務している京都府立こども発達支援センターでは、18歳までの発達障害の方を専門的に診療・支援し、京都府南部の発達障害診療を担って参りました。
発達障害を含む多くの児童青年期の精神的な問題は、病気というよりは個人の特性と、環境との相性が良くないことで引き起こされます。
そのため児童精神科医の関わりとは、こどもを正しい方向に「治療する」というよりも、その子の個性や得意なことを伸ばし、苦手なことで必要以上に自信を失ってしまわないようにすることです。安心できる環境で、その子が自分の個性を生かして、心も身体ものびのびと成長できるようにすることが重要です。そうした大人のまなざしや関わりの中から、より豊かで多様性をもった文化や社会が生まれていくと考えています。
しかし現状では、まだまだ社会的に十分な理解や支援が行われていません。こどもたちが成長するにあたって過剰な努力を強いられたり、トラウマを受けたりするようなことが少しでもなくなるよう、地域の児童青年期精神科の専門家として、より多くの皆様により身近な距離で精神科医療や心理的支援を提供して参ります。
特に近年は、こどもの発達障害の概念が広く知られるようになり、幼少期から自閉スペクトラム症やADHDといった発達障害に気付かれることが多くなりました。そのため、日本のどの地域でも児童精神科への受診ニーズが高まっていますが、診療を受けつけている医療機関は非常に限られています。児童精神科は精神科の中でも専門性が高く、十分な診療経験と知識が必要であるからです。さらに地域での教育・福祉・行政に関する社会資源についてよく理解していなければ、その子の発達に合った適切な助言ができません。
みずはらクリニックでは、京都府南部のこどもたちが、今までよりもっと身近にこどものこころの症状について診療を受けられる医療機関として、そしてこどもが成長し大人になった後も引き続き通院を続けられるクリニックとして、地域医療に貢献していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
みずはらクリニックでは受診と合わせて、ご本人やご家族にこころの悩みについての知識や対処方法を自ら学んでいただくことが大切だと考えています。以下の画像をクリックすると院長が「note」というサイトで書いた様々な記事を読むことができますので、ぜひ一度ご覧ください。
みずはらクリニック 院長
水原 祐起 (みずはら ゆうき)